我が背子の紡ぐ言の葉虚空(そら)に消ゆ 腕(かいな)の中に聞きし幻
宝滴001
本文
我が背子の紡ぐ言の葉虚空(そら)に消ゆ 腕(かいな)の中に聞きし幻
形式
#短歌
カテゴリ
#6.情愛・人間関係
ラベル
#言葉 #恋愛
キーワード
#恋人 #言葉 #虚空 #幻 #別れ #記憶
要点
愛する人の言葉は虚空に消えていくように儚く、幻のようだ。
現代語訳
愛しい人の言葉は虚空に消えてしまった。かつて腕の中で聞いたあの声は、今や幻のように思い出すばかり。
注釈
背子:恋人や夫などの呼称。
虚空に消ゆ:声が残らず消える比喩。
解説
肉体的な温もりと声の記憶を対比し、現実から失われた恋を「幻」として描写する。古典和歌の響きを持ちながら現代的な喪失感を詠む。